退職金で繰り上げ返済?
[音楽] まあ、今日もお便り届いてるわ。今日はどんなお便り? お金ネーム、家有子さん、50代女性からです。あら、家なき子さんじゃなくて、イエユウコさんなのね。皆さん、何かお金ネーム、センスいいわよね。
マニーママ、こんばんは。旦那さんは定年になったので、退職金で住宅ローンの繰り上げ返済をしようと思います。退職金を全額返した方がいいのか、ちょっと残しておいた方がいいのか迷っています。マニーママ、アドバイスをお願いします。
あら、お便りありがとう。あのね、今日じゃあ私の40年ぐらい前の話をするわね。ちょうど40年ちょっと前ね、私、食卓で夕食の時にね、おじいさま、おばあさまと一緒に夕食いただいてたのよ。その時にね、おじいさまがボソッと言うのね。「今から40年前にある人に50円貸したんだ。その人が40年経って今日返しに来たんだ」って言うのね。
わー、そんな昔のことなのに、めっちゃ律儀でいい人だね。私もそう思ったのよ。だからおじいさまに聞いたの。「おじいさま、その方はどちらから来られたの?」って言ったのよ。そしたら、かなり遠い所から来られてて、もうね、電車賃だけで50円以上するわけよ。「それだったら電車賃の方が高いじゃない」とおじいさまに言ったわよ。そしたらおじいさまはこう言ったわ。「こっちも忘れてたんだけど、その人が勝手に持ってきたんだ」って言うのね。
「おじいさま、その人いい人ね」って言ったら、「何言ってんだ」と。40年前というと、そうね、おじいさまの話で言うと、今から私がその話をしてるのの40年前の話で、おじいさまがさらに40年前って言ってたわけだから、昭和の10年代、昭和15年くらい。それぐらいの時よ。それぐらいの時におじいさんがある人に50円のお金を貸したんだって。それが40年経って返しに来た。でおじいさま、私に言ったわよ。「50円って言ったら何が買えるんだ?」って言ったわよ。だから私ね、「消しゴム」って言ったわよ。そしたらおじいさま、隣の椅子に座ってたおばあさまにこう言ったわよ。「おばあちゃま、今はもう50円って言ったら消しゴムだ。あの時は土地が買えたね」なんて言ってたんだよね。
そうよ、土地が買えてた50円が今では消しゴムよ。つまり、お金の価値が下がったということね。ものの値段っていうのは上がっていくの。資本主義の世の中っていうのは、必ずインフレっていうのがつきものなのね。物価は上がっていくことによって、お金の価値が下がるのよ。そして私ね、おじいさまにこう言ったのよ。「借りてた人、得してるんじゃないの?」って言ったら、おじいさまも言ったわよ。「借りてた方が勝ちだわ」ってこう言ったわよね。そうよ、借金の価値も下がってしまったということなのね。物価が上がることによってお金の価値が下がる。つまり、借金の価値も下がってるっていうことだったのね。
どうかしら、家有子さんも分かったわよね。借金の価値も下がっていく。住宅ローンの価値も下がっていくのよ。せっかく長い期間借りたんだったら、返したら損じゃない。そんなお金があるんだったら、運用に回した方がいいわよ。ちなみに私、3年前に繰り上げ返済をしましたけど、日本の国がやってることもこういうことなのよ。今、貯蓄から資産運用へって言ってるじゃない。それを何をやってるかっていうと、そういうことをすることによって物価が上がるってことね。景気を良くして、景気を良くして何をしたいのって、物価を上げたいわけよ。
日本の国っていうのはね、もう皆さんもご存知の通り、借金が多いわよね。もう返せないぐらいの借金になっている。国会でも問題になってたわよ。あの借金も返せない、返せない借金どうするんだって問題になってたけど、どうしたらいいのかしらね。そうよ、返せない借金は価値をなくしてしまえばいいのよ。つまり、物価を釣り上げることによって借金の価値が減る。これが今の政策だっていうことなんでしょうね。だから今後も物価を上げる政策っていうのは政府は取ってくるだろうし、株式投資にお金を回させることによって物価を釣り上げていくっていうことも考えているんでしょうね。だからそういう対策をとって、政府はNISAとかiDeCoっていう制度を使って、どんどん株式投資にお金を入れていくっていうような政策をとっているのもそういうことなんでしょうね。
なるほど、家有子さん。だから繰り上げ返済は1円たりともやっちゃダメよ。そのお金は全部投資に回しなさい。家有子さん、ご参考になさってくださいね。家有子さん、今度旦那さんと一緒にうちのお店にもいらっしゃい。 [音楽]