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セルフモチベーション、パーソナルリーダーシップの開発に欠かせない3番目の要素は、絶え間ないセルフモチベーションの継続です。誰か他の人が先頭に立って正しい方向に導いてくれるのを待っているわけにはいきません。自分で自分をモチベートしなければなりません。そのモチベーションには次のようにいろいろな定義があります。

1. 行動の源となるもの、行動を引き起こすもの、選択を左右するもの、あるいは動機を与えるもの。 2. 人を駆り立てる内面的な要因、すなわちアイデア、感情、欲望、衝動など。 3. 人を行動へと押し上げ、あるいは刺激する内面的な欲求や意欲。 4. 実現できるという信念と期待に支えられた欲望。

セルフモチベーションの真の重要性は、今取り上げた最後の定義、すなわち「実現できるという信念と期待に支えられた欲望」にあります。信念はセルフイメージから生まれ、期待はあなたが持っている未開発の潜在能力から生まれますから、このような信念と期待に支えられた欲望は、あなたをその目標に向かって邁進させる強力なモチベーションになるのです。

パーソナルリーダーシップの開発でセルフモチベーションが果たす役割は非常に重要ですから、このプログラムの半分はセルフモチベーションの技法に当てられています。セルフモチベーションは神秘的な力ではないし、天から偶然降ってきた賜物でもありません。成長し、つぼみをつけ、花を咲かせるものです。そのための準備をし、それを育て、手を伸ばしてそれを受け取ろうとしたときに初めて姿を現すのです。

常識的な範囲内では、人間の欲望、ニーズ、そして欲求にはかなりの普遍性があります。しかし、目標と行動は一人一人異なります。同じ目標を達成するために2人の人が正反対の行動を取ることもあります。逆に、正反対の目標を達成するために全く同じように行動することもあるでしょう。このプログラムは、あなたが人間の行動に影響を与える普遍的な要因を理解するのに役立つだけでなく、目標を設定し、その達成に向けて行動の照準を合わせる方法も教えます。このプログラムを継続的に規則正しく使用すれば、「実現できるという信念と期待に支えられた欲望」を生み出せるようになるでしょう。それがセルフモチベーションなのです。

選択の問題。パーソナルリーダーシップが変化を伴うことは明らかです。幼少の頃からしっかりと身に付いてしまった習慣や心構えを口実にしてパーソナルリーダーシップの開発を開始することもできますが、現実の世界では人が変化する、それもしばしば劇的に変わってしまうことがよくあります。ですから、習慣と心構えを変えることによって、パーソナルリーダーシップの技術を開発できることを認めなければなりません。

凡庸に至る進路を取るか取らないかは、あなた自身が自由に選択できることです。あなたは豊かな充実した人生を送るかもしれませんし、浅はかで空虚な人生を送るかもしれません。しかし、どのような人生になるかは、あくまで選択の問題です。それはあなた自身の選択にかかっているのです。

人間には、したいことをし、なりたいものになる自由があります。自分の運命を選び選択する力が、人間の持っている最も偉大な力です。選択の自由は生まれながらに持っている権利で、誰もこれを盗んだり取り上げたりすることはできません。選択の自由にかかわる普遍の原理を十分理解すると、自分の選択能力の現実を受け入れることができるでしょう。特に留意すべき点をいくつか挙げましょう。

1. 選択能力は開発しなければならない才能である。 他の才能と同様に、選択能力は開発することができます。失敗を恐れて選択や決断を行うことを避けようとする人は、安全な道ばかりを選んでしまい、将来ますます良い選択を行うことにつながる貴重な経験を逃してしまうことがあります。良い決断はそれ以前の決断の経験に基づいているのです。スポーツの世界に例をとってみましょう。大学で一流のクォーターバックであった選手がプロに入ると、先発メンバーになれるまでに数年間ベンチを温めることがあります。その間、この選手はほとんど実戦の経験を得られません。ところが、負傷者の続出によってこの新人が早い時期にリーダーの役割を果たさなければならなくなったとすると、その選手は実戦の経験を積むことができるため、ベンチを温めている仲間の選手より早く実力をつけていきます。その選手は間違いをするかもしれませんが、素早く学びます。皮肉なことに、選択をする機会が少なければ少ないほど、いざという時に選択をすることが難しくなります。

2. 選択はあなた自身がしなければならない。 この世にはあなたと全く同じ人間はひとりもいません。ですから、誰も他の人に代わって完全に満足できる選択をすることができません。あなたがしなければならない選択を他の人にさせると、あなたの運命はその人にコントロールされ、あなたの生まれながらの権利は奪われることになります。しかも、その借り物の選択の結果に対して責任を負わなければならないのはあなた自身なのです。もちろん、選択や決断を行うときは前もってあらゆる事実関係を知る必要がありますが、端から聞いた意見はそれなりのもの、つまり他人の意見として受け止めることが大切です。選択はあくまでもあなた自身が行うのです。あなたにとって何が最善か、どのような道を取るべきか、どのような運命を切り開くべきかを決めるのは、誰よりもあなたに資格があることは明らかです。世の中には、自分がどこへ行こうとしているかを知っている人には道を開けてくれますが、自分で選択せずに他人任せにしている人には見向きもしないのです。

3. 選択が結果を決める。 あなたは自分の行動を自由に選ぶことができますが、いったんあなたが選択を行うと、その結果は因果の法則によって決められます。まずい選択をすると最も望ましくない結果が生じ、賢い選択をするとこの上なく好ましい結果が得られます。一般的に、この上なく好ましい結果を得るためには、前もってそれだけの仕事や努力をしておかなければなりませんが、まずい選択の結果としても、罰は先に伸ばされることがよくあります。ツケを払う期限が延期されると、もう支払いをしなくてもよくなったのではないかとついつい思いがちですが、実際はそうはいきません。あなたがある一つの選択を楽しみ、そして別の選択の結果を望んでも、それは無理です。また、安易な選択や決断のツケを後で払わなければならなくなったとき、それを運命や不運のせいとすることもできません。あなたが行う選択の結果をコントロールするためには、細心の注意で自分自身の決断と選択を守るように心がけなければなりません。

4. 選択の自由は得難い特権である。 社会環境、友人、アイデア、感情などを完全に自由に選ぶ権利を与えられているのは人間だけです。選択の自由は特権であると同時に責任を伴います。自分の選択の自由をしっかりと守ってください。この特権によって、人は人生において自分の心に描けるものを何でも手に入れることができるのです。選択の自由をはっきりと理解すると、パーソナルリーダーシップとセルフモチベーションの開発に必要な習慣や心構えの変化を起こすために、この選択の自由を活用することができます。選択を行ってから結果が出るまでには、それなりの時間を見ておかなければなりません。焦りは禁物です。今身に着けている習慣は、遠い昔に行った選択の結果です。いったん一つの選択を行うと、ある一つの結果を決定づけたことになります。オマル・ハイヤームはフィッツジェラルドの訳によると、次のように言っています。

「動く指は書き、ては先へ進む。汝の進行も、知恵も、その指を後戻りさせて半量たりとも消すことは出来ぬ。汝のあらん限りの涙をもってしても、一時として消すことはできない。」

彼が少なくとも間接的に言っていることは、あなたの将来を決める動く指は、あなた自身の自由な選択であるということです。