2023年3月29日 コムジェスト
いや、これでいい。さあ、皆さんこんにちは。今月もやってまいりました、このジェスト勉強会のお時間でございます。
見てください、この写真。高橋さんの制服でございます。空手道場に連れて行っていただきまして、バンジージャンプを飛ばされる時の気持ちが分かりました。もう逃げられへんっていうところで追い込まれてしまいまして、もうえらいことになりましたけれども、もうすごかったんですよ。高橋さんもジャンプしながら後ろ回って回し蹴りとか、もうぴょんぴょん飛び出して、もうすごかったですね。っていうところで、ぜひ高橋さんに空手道場へ連れて行って欲しいという方、皆さんのお申し込みお待ちしております。
さあ、それでは今月もどうぞよろしくお願いします。では高橋さん、今日はまずスタートはですね、また市場がえらいことになっております。銀行が潰れるやなんやでございますので、そういったところをちょっと僕らもわからへん、どういうことなんでございましょうか。その辺また今日ご説明の方よろしくお願い致します。
それではよろしくお願いいたします。
はい、皆さんこんにちは。こんにちは。そうですね、じゃあ今日まずは市場動向ということで、株式市場の方がですね、株式市場だけじゃないんですが、債券市場の方が結構荒れているので、そのお話ちょっと後でしますが、まずは先々週ですかね、アメリカのシリコンバレーバンクという、全米で第16位の銀行が破綻しました。先々週の金曜日。聞こえてます?大丈夫ですかね?ちょっと1回繋いで大丈夫ですか?何もメッセージないから大丈夫か。大丈夫そうです。
それでですね、取り付け騒ぎが起きたのが先週で、大きく株も下げましたというところだったと思います。シリコンバレーバンクというのは、もう名前の通りですね、シリコンバレーにある銀行。日本で言うとその地銀みたいな感じですかね。それでそれがリーマンですね、十数年前のリーマンショックみたいに、また世界中に大きくね、金融機関の破綻が広がるんじゃないかという連想で、株式市場が大きく下げたと。その後、ニューヨークのシグネチャーバンクとかですね、他にもいくつかポンポンと出てきました。
で、理由はですね、すごくあの簡単で、銀行、これ日本の銀行もあの株価を大きく下がったのは同じ理由なんですが、預金、預金をたくさん集めて、銀行ってのはその預金を貸付に回すのが収益ビジネスモデルですよね。ところがシリコンバレーってすごく分かりやすいと思うんですけれど、工場建てないですよね。研究開発、R&D、研究開発なので、パソコンがあればですね、人とパソコンがあれば基本的にそんなにお金かからない。なので、銀行でいっぱい預金集めても貸し出し先がない。当然その貸し出す先がなくても、預金の年金で払うのに何かその運用はしないといけないので、当然株式のリスクが取れないで、債券を買ってましたと。
ところが金利がね、どんどんどんと上がっていく。金利が上がると債券の価格が下がります。で、満期まで別に持ってれば、例えば5年債とか10年債というのは、ちゃんと満期まで持ってれば、例えば100億円のものは100億円でちゃんと返ってくるんですが、満期までの期間というのは価格が株式と同じように変動します。100億円が95億円とかね、90億円に評価損が出てしまう。で、シリコンバレーの人たちなんで、当然そのSNSとか使ってそういう情報の拡散が早いですよね。ですので、シリコンバレーバンク危ないんちゃう、いう話で預金のどんどん引き出しに走ったんですね。取り付けですね。
どんどんどんどん株式市場はもう下がる、下がりそうだったなったら下がる前に自分は売ったろうということで、皆さんがどーっと売りに来るから下げたら激しいお話をね、いつもしてると思いますね。これがこの銀行の窓口で起きてしまったんです。銀行の窓口で預金返してくださいと言ったら、これ返さないわけにはいかない。ある程度のキャッシュは当然用意してたんだけれども、どんどんどんどん預金者が引き出しに来ると何をしないといけないか。評価損が出ている債券を売って損が確定した、確定するんですよ。そうすると、ちゃんと満期まで持ってれば全く問題なかったのに、どんどんどんどん債券、評価損も出ている債券を売却することで、損がどんどん膨らんでいった。で、それがまたその預金の引き出しを呼ぶというね、もう悪循環ですね。
スタートはデマですか?すべて事実、誰もどこでもデマは出てないですね。すべて事実なんだけれども、こういう問題が起こると。起こったというのは仮想通貨がね、あのメイン銀行みたいだったんですけれども、そういうことがどんどんどんどん起こって。で、ただ今回早かったのは政府ですよね。バイデンさんが預金は保護しますよと。FRBもすぐに同じような宣言をして、要は恐怖の連鎖が広がらない、広がらないようにすぐ対処しました。なので、比較的早く落ち着いたんですね。
であとはその地銀、日本で言うと地銀は、大きい銀行が例えば危ないと言われている地銀に対して、3兆円だったかな、5兆円だったかな、お金を貸しますと。これは面白い、面白いんですけど、要はどんどんどんどん預金者が預金を引き出して、そういう大きい銀行に預けに直す。ここは大丈夫だと。預かったお金をまた地銀に貸す。なるほど、それだけですね。そんなアホなことをやっていたのがこの2週間ぐらい。
あのスイスの銀行は何なんですか?
スイスの銀行はクレディスイスというね銀行。日本にもクレディスイス証券の子会社ありますけれども、それは全くちょっとあの別なんです。関係ないんですか?
関係はあります。そのアメリカで銀行のそのなんですね、リスクがどんどんどんどん顕在化された。で、当然ヨーロッパでも金利は上がっているので、危ない銀行ないの?と言った時に、クレディスイスってのが去年大きく問題になったんですけれども。アルケゴス問題とかですね、運用会社にお金を出していて大きくね、あのすっ飛んじゃったりとかですね。あとはグリーンシルでちょっと問題になる会社にお金を大きくね投資していて、というクレディスイスってのは、ちょっと関係者の方いないと思いますけど、昔からやたらと問題を起こす。なんかフセイン大統領の家族のお金預かってたとかって聞いたことあります。スイスの会社なんでね、ロシアのお金も預かってると思いますし、多分北朝鮮のお金も一部預けてます。
クレディスイスが大きな銀行ですよね。でもそうですね。ただ一番大きなUBSというところ。それでクレディスイスが問題になったのは、AT1債っていう債券を発行してました。AT1ってのはアディショナル・ティア1債券と言って、債券なんですけど、リーマンショックの後にその世界中でその、まあ金融機関の健全性をしっかりと担保しようってことで、例えば資本、資本の数え方とかね、いろいろそういったことを経営の健全化を図っていったんです。
Tier1っていうのは自己資本です。簡単に言うと自己資本で、よくあの国際基準ではその自己資本比率が8%ないとダメですよって。国内の地銀は4%でいいけど、その8%は何ですかって言ったら、そのTier1の比率が8%必要ですよってね。当然そこに組み入れられるのは決まってて、資本金とか資本準備金とかですね。そこにだから債券は基本的に入らないですね。債権者を守るため。ただしそのAT、アディショナル、その他のTierっていうことで、その資本金とその他の債券の真ん中にちょっと怪しげなものを作って、これは資本金にTier1として計算していいですと。その代わり、資本金だから株はもうね、株価が会社潰れたら株価って0になりますよねと。まあ同じように扱いますよと。株。ただし、株よりは債券なんで順番は後でした。株が0になったら次で、そこでも足りなかったらTier1債をなしにしちゃう。
何もいいことない。いやいやいや、それだったら誰も投資してくれないので、すごく高い金利つけたんです。5%とか5%とか。去年もそれが問題になってて。で、実際にあのUBSはですね、かなりそのクレディスイス、アルケゴスとかで経営ちょっと不透明感出てきたので、AT1債への投資をやめました、減らしました。ただしそれでもちょっとクレディスイスは自己資本を積みたかったので、去年の夏ぐらいにですね、AT1債、なんとね9.75%の金利つけて発行して、自己資本をまた厚くしたんですね。結局そのどんどんどんどん発行していって、合計で2兆2,3000億円分、円に直すと2兆2,300億円分ぐらいのAT1債を世界中で売ってました。それが今回飛びました。
投資家はゼロなんでですか?だからもうクレディスイスがなくなったか、お金がないって返さないってことです。それでここはもうあのそういう条項になってたので仕方ないんですね。問題は株が生きちゃったんです。なぜかというと、UBSの株とクレディスイスの株を、クレディスイスの投資家にUBSの株を上げたんです。いや、救済するのにね。UBSは4000億円ぐらいで1兆円相当のクレディスイスの株を買い取って、株主にはそのね、だいぶ減ったけれどもいくばくかのそのね、だから4割ぐらいに減った価格の株を渡したので、株主はすごい損はしたんだけど、まあまああのしょうがないです。でも株よりも守られると言われていたAT1債の投資家はゼロって、これおかしいやんと。順番逆でしょっていう。
でもそのスイスのそのクレディスイスのAT1債の条項では、国が決めればそれができるっていう条項に入ってたんです。そこで他のAT1債には入ってないんだけれど、ドイツとかね。だけどその世界中の投資家がもうその疑心暗鬼になってしまって、AT1債、他の銀行の、他の金融機関です、発行できるのは。ただそれ、他の金融機関の発行しているAT1債の価格が大暴落。なるほど。それが今問題になっているので、AT1債の投資家は訴訟を起こす準備に入っていると思いますけれども、順番が逆でしょう。
いやいや、危なくなってないです。他の国は多分イギリスとか他の国でも発行している金融機関いっぱいあるので、そこは多分ね、そういう条項をつけてない。だけれども、もう連想ですよね。クレディスイスと同じゼロになっちゃうか、みたいな。で、そのクレディスイスのAT1債はグローバルで出て2兆2,3000億円ぐらい発行しているって言ったんですけど、日本でもこれは内緒の話で200億円ぐらい販売されてます。
プライベートバンクとか言って買わされるんですかね。だいたい億単位で買ってる。それはあれですよね、9.8%の金利なんて言ったら、危ないからそんな高い金利で行くんですよね。その時点で分かりますよね、あんまり。なのでそのAT1債ってのは、Tier1ってつくとなんかめちゃくちゃまともに聞こえるんですけど、でしかもATってついてね。Aってただ単なるアディショナル、その他なんですけど、AT1債ってなんかすごく響きがいいみたいで売れてしまったってですね。Aランクみたいな。全然ええじゃないですか。金融機関のプロは、要はジャンクボンドですよねと。ジャンクだから高利回り。しかもただのジャンクじゃなくて手榴弾付きジャンクって。今回クレディスイスがポット外されてという話でございます。
じゃあちょっと今日ですね、あの少し時間もあれなので、私の方からデクセリアルズという会社を紹介させて。これちょっと皆さんが「何ですかこの会社?」ってだいぶね、皆さんおっしゃったぐらいでございまして、聞いたことない会社です。日本の会社なんですね。そうです、デクセリアルズです。コード571。これ違う、住友金属のコード間違えた。初めて聞きました、この名前ですね。チャートはここに書いてます。時価総額はちょっと少ないですね、1,690億円ぐらいのですね。PER低いですね。低いです。これは異常なぐらい、まあ低いというふうに思ってます。
このね、この後の業績ね、聞いていただくとまだまだすごく伸びる。ただし今日は今までと説明するのも結構ためらってたんですけれど、今日できるだけ頑張ってあの優しく説明しようと思いますが、それでも難しいと思います。浜松ホトニクス並みですか?そうですね。浜松ホトニクスは私説明してても頭がもう自分でこんがらがりそうだったんですけど、これはそこまでは。ただあの難しいです。できるだけ分かりやすく説明をしようと思います。
まずもともとのソニーケミカル。だからソニーですね。ソニーの子会社で60年前にできたね、化学、化学の会社です。1962年ですね。ちょうどね、私と北さんが生まれる3年ほど前に、トランジスタラジオのプリント基板用の接着剤。これが外国製でどうしてもやっぱり自前で欲しかったので、でこのソニー、ソニーが作った会社。これを作るために2012年ですね、であの一旦そのソニーがもう最初上場してたんですけど、ソニーケミカルって名前で全部完全子会社化するんですね。上場廃止してます。ですので上場ね、ここは2015年ぐらいかな、に再上場しているので、チャートがこんな途切れていると。ソニーが、ソニー本体が100%株主だったんです。それをまた手放したんですね。
で、その社名もね、ソニーという社名を外して、ソニーケミカルからデクセリアルズと。「なんじゃこの名前は」みたいなね。デクステラスというね、もっとマテリアルズ。器用なとか機敏だとかね、パパパパ動くデクステラスというね単語と、それからマテリアルズの赤い部分ですね。DEXとエリアスでデクセリアルズというね。あんまりなんかセンスないなと。分かりづらいので。ですが多分彼らはBtoCの会社じゃなくてBtoBなんで、それでいいかなと。自分たちの進むべき方向、機敏に動くね、機動力で動く。で、ニッチですね。ラグビーでね、そんなイメージ。この前の野球で言うと、あんなイメージ。ニッチで。だからもうそこ、自分特別な決めちゃってるんですよ。「走るとホームラン打たない。走るとダイソーで使ってください。」いいんです。デクセリアルズったら、自分たちのそのね、分野、この後説明します。そこで高収益を叩き出す会社でね。営業利益率がなんとね28%。28%ね。製造業、いつも言っているように大体15%ですから、その5倍以上、5倍6倍の利益率を叩き出せるんです。なぜか。参入障壁が高いから。他の会社が真似できないことやってる。今もソニーが大株主です?いや、違います。
まずそのデクセリアルズ、BtoBと話しました。我々にじゃあもう全然関係ないの?といや、実は関係あるんです。あのちょっとね、ここに分かりやすく書いてますが、太陽光パネルにはこのデクセリアルズの反射防止剤とかね、いろいろなものが使われてます。あとオフィス、学校のところでプロジェクターとかね。パソコンの絵がちょっとちっちゃいんですけれど、あと自動車が右の方に書いてます。で、下の方にね、「当社の技術が生み出す製品は、テレビ、パソコン、スマホ、タブレット、自動車など多岐にわたり、暮らしや産業を支えてます」と書いてますが、要はスマホです。スマホ、タブレット、それから自動車。この2つがメインの戦場ですよね。ここで戦ってる。ここに機能性材料、機能性、機能だから高機能の材料です。化学の会社なのでね、それを提供している会社、デクセリアルズ。
じゃあどんなもんでしょうかとね、言う前に下のね、赤い線のところちょっと見ていただきますが、売上が950億円。約950億円。1,000億までいってないですけど、まだ小ぶり。ただしさっきお話しした営業利益率が高い、266億円。あとあのここで特に私がすごいなと思います。ROEがやっぱり28.5%。日本の企業だいたい8%、9%ですから、その3倍以上のROE、自己資本利益率。利益率が高いんです。営業利益率が高いだけじゃなくて自己資本利益率ね。だから機動力があるんです。小粒だけども、本当にあのテキパキと動ける会社。これがこのデクセリアルズ、数字的なところですね。
ちょっと時間がないので歴史パパっていきます。ソニーケミカルで1977年ですね。本当にあのできてすぐの頃に、異方性導電膜。最初は接着剤、接着剤、工業用の接着剤からスタートして、ここ異方性導電膜ってね、ちょっと赤で囲ってね、これ後で説明しますか。これが今の主力の製品です。異方性導電膜。であと反射防止フィルム。これは分かりやすいですよね。あのスマホとか、あとあの自動車の皆さんの乗ってるナビ表面。あとこのパソコンですね。反射しないでしょ?皆さんのスマホって反射しないじゃないですか。これ反射防止フィルムがちゃんと表面にすっと乗っかってるからです。皆さんのテレビもそうです。昔のテレビって、昔のテレビを知ってた「あー」っていう人はガチャですけど、反射したでしょ?若い田辺さんは全く反応せずポカーンとしてる。反応してる人はいらないでしょ。昔のテレビを思い出してもらったら、昭和の頃にテカテカ光る、光ってたんですよ。ちょっとね、角度変わると見づらい。今ないですね、そういう製品。反射防止フィルムね。色んなもの使ってるから、もうありとあらゆるものに使われてるでしょ。
2015年に東証で第1部上場ということで。じゃあもう少しね、このソニーケミカル、デクセリアルズですね、こんなところで使われてますけど、まずスマホ。以前村田製作所の話しした時に、皆さんのスマホ、Appleの中は村田だらけですよ、台湾セミコンダクターだらけですよ、ソニー、ソニーのね半導体ね、そんな話いっぱいしましたけれども、またかと言われるかもしれないんですが、スマホの中もデクセリアルズだらけなんです。異方性導電膜というね。これ何回も出てくるんで先にちょっと説明しちゃいますと、多分これ見るとさらにわからんと言われるかもしれないんですけど。えーとですね、膜。一つの膜ですよね。で、膜でこの黄色いのはあの電子、電子を膜とうまく圧着して、でその間に電子が入ってるんだけれども、このね、この真ん中の丸い方の電子は自由に動けますよね。で、潰されてる方のね、動けるとかね、あの、こっちは絶縁なんです。ここに導電性と絶縁性ってありま
したよね。この上の金属部分、黄色部分と下の黄色い部分に圧着されてるところは、その電子が電気が通るんです。縦方向は電気が通るんですね。横方向は電気が通らない。だから例えばスマホで、例えば私がこのここを触ったら、ここのここのアプリが開きますよね。でもこれ何でかっつったら、あの、この真下にだけ私のこの指の電気が通ってるからです。私の人間の体って静電気あるので、押したところだけ。だから、あの、メール開こうと思ったらここだけ押せばここのメールが開くでしょ?他の下の方のメール開かないですよ。なんでボーっと生きてんじゃねえよってことです。要は真下に一方向にしか電気が通らない。これがここで言いたいこと。横にだって私がここに触って、私の帯電してますから、微弱な電気あるから、ここ触ったら全部のメール開くでしょ?全部これが同じように電気が伝わればですよ。でも触ったところしかアプリ、メールしか開かない。触ったアプリしか開かないってのは、このデクセリアルズの方なんですね。これ、これがこの導電性と導電性で電気が通る。ね、あと横は絶縁、通らないです。
それはちゃんと接着、固定、封止っていうね、この表面、表面の薄い膜に、このそういうね、すごい機能を持たせてくれてるなと。異方性導電膜、ACFと言います。まあ覚えなくていいけどね。これ、これが異方性導電膜というところで、なんとね、世界シェアナンバーワンです。これのだから今これのね、スマホとかのね、異方性導電膜、世界シェアはナンバーワン。どれぐらいかっていうと、48%。世界のうちのこの半分弱はデクセリアルズの異方性導電膜です。すごい会社でしょ?もうあの一番言いたかったのが今日それなんで。
あとはあのね、スマホの中にも他にいっぱい、あのね、ちょっと小さくて見えないんですけど、シールド用片面粘着テープとかね、いっぱいなんかコロコロコロコロ書いてます。熱伝導シート。ここのピンクのピンクのこの膜みたいなのはね、熱伝導シートって言うんですけど、これも実はシェア高いんです。で、今のスマホって熱、なかなか熱くならないです。昔のね、スマホ、携帯ってすぐ熱くなったり、充電なんかしてるともうすぐ熱くなっちゃったりとか。今どんどん進化してるんです。誰のおかげですか?[音楽]熱をどんどんどんどん放出する。で、このシート、この高いシェアを持ってる特殊な技術が必要なんですね。
あとここ当然一番上は反射防止フィルム、反射防止フィルムですね。右上にね、このスパッタリング技術で製造された反射防止フィルムって書いてますけど、ここもね、あの、世界シェアはナンバーワンです。シェアがね、すごいんですよ。ここのね、右の方、93.8%。じゃあもうこの会社が辞めたらどこもできないんですね。それぐらいあのね、反射防止フィルム。[音楽][音楽][音楽]の説明するとですね、これもこの一番表面、表面と、それからその奥の半導体とかに接する部分ですよね。そこに入れる樹脂なんです。光学弾性。要はそこにちゃんとガラスと同じその樹脂で、樹脂を入れてぴったりと。ぴったり動かないんです。だからそうすると薄型。こういうね、スマホとか昔は分厚かったじゃないですか?携帯分厚いじゃないですか?どんどん薄型にできるっていうのは、実はそのこの樹脂がガラスと同じ機能を持ってて、それをだから接着剤としてここで使われるわけですよ。そこにわざわざ入れなくていい別のものをね。その技術。これもだから世界ナンバーワン。これ、こういったこの光学材料部品、あと電子材料にさっきのね、異方性導電膜、熱伝導シートとか、こういったところでもうありとあらゆるそのね、特許を取って世界ナンバーワンのシェアを獲得してる。もうだから他が入れないんです。
すでにスマホでこのデクセリアルズの異方性導電膜使ってる会社は他に買えますか?買えないですね。熱伝導シート、それからさっきのこの反射防止フィルムとかね、光学弾性樹脂とか見つかってるとか、買えないです。一番クオリティが高いから。参入障壁をきっちり築いてる。一番最初にPR安いな。なんでそのPR低いんですか?全然理解されてないから。本当と一緒ですね。それでピンとくる人もいないですよ。そこで歩いてる人が100人に聞いたって多分知ってる人ゼロのはず。なるほど。全く理解されなかった。投資家が評価してない。あとはやっぱり古いイメージですね。接着剤、工業接着剤って言うとちょっと古いイメージだし。で、じゃあこれからスマホ、それからあとEVの方ですね、自動車。ここでどんどんどんどんね、このデクセリアルズの要は製品を使っているものがどんどんどんどん成長産業になっていくというところで、この会社まだまだ伸びる可能性高いというところで紹介をさせていただきました。想定なんですよね、今2%ぐらい。[音楽]本当に地味だし分かりづらい。でも皆さんのスマホには、皆さんの車には、びっしりとデクセリアルズが入ってます。巨人というと河合選手みたいな感じですね。そうですね。
というところでですね。あとそうですね、ここはあとちょっとね、あのユニークな顧客アプローチというところで、BtoBで最終のユーザーというのはその自動車とかスマホとかね、タブレットなんですけれど、そこに、そこに部品を提供するところが直接なんですね。だからエンドユーザーというのが最終顧客ってのはその自動車メーカーとかスマホのメーカーで、ここのデクセリアルズはその最終メーカーと直接取引はないんだけど、そことの共同のリサーチ、それに基づいて直接の顧客、部品製造会社、そこにこの商品を提供する。これがここに書いてあるデザインインとスペックインというところでですね。最終顧客が開発する製品や新機能に対して、当社、お客様が気づかない課題まで抽出しました。並行して直接顧客、だからその部品製造メーカーですね、そこの2つとのリレーション、共同の研究とかね、そういったところをすごく重視しているというところ。これはうちのデクセリアルズ担当してるのはコムジェスの女神のが担当してます。彼に言わせるとね、すごくソニーらしい。もうソニーのものづくり魂ですよね。それをめちゃくちゃ踏襲してるのがこのデクセリアルズのソニーケミカル。にソニーって名前はないです。でも社員のDNAにはソニー、ソニーのその魂がしっかりと刻み込まれて、絶対に他が真似できないものづくりですね。これがこのね、デクセリアルズという会社でした。ということで、じゃあちょっと時間までなので、次の。これは面白かったです。ありがとうございました。
では続きましては、はい、小島さん。頑張りました。最高。頑張りました。これは知ってんではい、皆さんご存知ですか?今日本株ファンドに1.8%組み入れされてます。日本を代表するもう素材のメーカーですね。今もうあの29カ国に展開してまして、海外比率も6割あり。社長が日覺さんですね。でも昨日あれですね、社長交代の発表がありました。で、日覺さんはもうあの東レに入社したのが93年、2010年に社長に就任して、もう東レ一筋で生粋のエンジニアです。現場主義、叩き上げの社長という方が今度交代しますね。次は大矢さんという方で、今副社長の方が社長になります。日覺さんは会長に就任されます。で、大矢さんは東レ一筋なんですが、生え抜きですね。一方エンジニア型ではなくマーケティング型の方です。なので会長がエンジニア、社長がマーケティングより強い経営者になります。
株価ですね。これ10年の株価なんですが、ちょっとイマイチですね。コロナがあったということで、航空機需要ですとかアパレルの需要が低迷したということで、株価もちょっとさえない展開になっていました。で、このジェストの日本株ファンドで投資したのは最近です。昨年の7月からですね。で、今まではもうこの株価見ての通り、あまり成長が見込めなかったんですが、まあ今の世の中が変わってきていて、サステナブル社会の実現に向けて東レの素材ですとか製品の重要性が非常に高まってきています。で、さらにより成長が以前よりも高い角度で見込めるようになったという確信が持てたので、投資を始めました。で、株価もまだ安いと思ってますし、会社自体まだ評価されてないという風に思っていますので、これから株価もっと上がっていくと考えているんで。これ指数化して10年前を100として、はい、今そうですね、140ちょっと下回る。あんまりパフォーマンス的には良くなかったんですが、今後はこれが上向いてくるという前提のもとで新規投資を始めています。これは7万5000円ぐらいですね。
業績ですね。こちらの棒グラフが売上高で今2.3兆円あります。営業利益も1,300億円ぐらいありまして。なんですが、営業利益率は5.8%ということで、先ほどのデクセリアルズですね、低いんですが、業界平均からすると高い方です。製造業の平均が3から4%。競合が帝人とか旭化成になりますが、帝人が4.8%。帝人よりも利益率高いです。旭化成が8%あるので、それよりはちょっと低いですね。コロナの影響ですとか原材料価格の上昇を受けて、足元ちょっと業績低迷していたんですが、着々と成長はしているということです。このジェストではEPSの5年の成長率10%予想しています。
じゃあ東レの歴史です。はい、創業が1926年です。で、イギリスの繊維メーカーのコートールズ社という会社があるんですが、そこからレーヨン、レーヨンの糸を輸入販売していた旧三井物産が東洋レーヨンという会社を設立したことです。このレーヨンというもの、ご存知ですか?皆さん多分よく着てると思います。レーヨンは人類初の化学繊維です。人造絹糸、人絹って呼ばれるんですね。絹糸の絹は絹。植物から取れるセルロースを化学処理して、絹のように細かく細く加工したのがレーヨンです。植物由来の繊維ですね。で、19世紀後半にヨーロッパで開発されて、シルクに似た光沢と手触りを持っていて、かつ安いことから爆発的な人気となっていました。で、日本にも輸入されてました。で、日本で国産レーヨンを製造する会社次々と設立されたんですが、東レもその1社として創業しました。で、この社名、東洋レーヨンはレーヨンの製造を目的として設立され、とかも。だから国産のレーヨン作るにあたっては、ヨーロッパから外国人技師を招聘しました。イタリア人の技師のアントニオ・ミネリーさんという方始め、30名ぐらいの外国人技師が来日して、技術の伝授に尽力しています。で、27年にもうレーヨンの糸を作ることができるようになったんですが、設立から10年で業界での地位を築きました。これ石山駅の駅前ちゃう?そうですね。東レのレーヨンで作ったこの刺繍とか。[音楽]じゃないです。わずか10年で質の高い製品作れるようになって、海外にも輸出してたそうですね。日本ならではというか、技術力の高さがゆえに10年で成長できたということです。この方が初代の志賀工場の工場長、辛島朝彦さんという方ですが、実業家として結構有名な方ですね。で、工場を持って人間修養の場とするという方針を敷きまして、海外技術の継承と同時に独自の研究も開始しています。この時期から。はい、次ですね。
アメリカで1938年、デュポン社がナイロン開発します。ナイロンというのは石油と水と空気から作られて、鉄鋼よりも強く、雲の糸よりも細い繊維。非常に画期的な繊維が開発されました。これは早速このサンプルを入手して、独自で自分たちでナイロン6というのを作ったんですね。はい。で、これ独自にアミランという名前で商品化しました。なんですが、東レの製品とデュポン社の製品、製法も物質も異なるんですが、周辺特許も含めれば抵触問題も有り得ることから、経営陣はデュポン社と技術提携をします。これが得策だということで技術提携に調印しました。この時、あのデュポン社にロイヤルティとして売上の3%で、その前払い金として10億8000万円払いました。当時の資本金、東レの資本金7億5000万円。資本金の1.5倍の契約金だったんですが、これ当時の経営陣がナイロンの発展は必ずあるという見通しのもと、リスクを取って契約をして、この見通し見事に的中しました。
次にポリエステル。これもあのイギリスのICI社という会社、員の会社と技術提携をして技術導入します。これは帝人と一緒にライセンスを取ってテトロンという名前で販売しました。帝人のテトロンは帝人テトロン、東レのテトロンは東レトロンとして販売してますね。はい。で、このポリエステルなんですが、綿と混ぜるとカッターシャツですとか服に使える。あとはそれ以外に産業資材ですとかインテリア家具に使ったりですとか、あとポリエステルから絹、シルクに似た素材を作れるんですね。これがあの大ヒットしたシルックという素材で、ポリエステル機能、非常に流行ったと思うんですが、その原料で。このようにして東レはナイロン、ポリエステル、あとアクリルの三大合成繊維の製造を手掛ける世界的な繊維メーカーになりました。で、合成繊維から次プラスチック事業に参入します。で、このポリエステルフィルム、ルミラーという製品があるんですが、これも1959年に販売してます。で、この製品は70年代から80年代にこのVHSのビデオテープ、これ用に使われました。爆発的に。テープです。あれはポリエステルフィルムに記憶ができる塗料みたいなものを。カセットテープですか。これで爆発的に普及しました。
1970年にそうですね、三大合成繊維事業に取り組みつつ、プラスチックですとか事業多角化していて、レーヨンの売り上げも1%未満になってしまっていたので、63年にレーヨンの生産を終了してます。実態と社名に乖離が生じるということで、70年東レに社名変更しています。で、その後もですね、まあ繊維製造で培った研究と技術の粋を活用して、今まで世になかった革新的な素材を次々と世に送り出しています。で、今も進化をし続けますね。70年以降も新しい製品をどんどん開発しています。で、私たちはこう様々なものに囲まれて生活を送っていますが、この物を突き詰めていくと素材から作られて。で、歴史を振り返るとこう人の、人々は様々な素材を見つけ出して新しい道具を作って文明を作り上げてきました。例えば農耕具とか武器ですと石器に始まって青銅器。あと容器なんかは土器、陶磁器、ガラス、ペットボトル。あと記録媒体、伝達媒体は最初木簡に書いてた。次動物の皮に書いて、紙が開発されて、今スマホ。文明というのは素材とともに進化してきました。なので素材のおかげで快適な生活が送れているというのが人類の歴史です。なのでこの最先端の素材なくしては、もう私たちの生活成り立たないということです。ここで挙げられているのが東レの最先端素材ですね。になりますが、ちょっと事業をご紹介し、具体的な製品紹介していきたいと思います。
事業を大きく分けて4つあります。まず繊維ですね。これは売上の38%、利益の28%占めています。東レの創業と言える事業です。東レの繊維事業の特徴ですが、まあ三大合成繊維、ナイロン、ポリエステル、アクリル、全て扱ってます。今の繊維、化繊の生産というのはもう中国がほとんど8割9割になっています。で、国内メーカーはもう事業縮小して他の成長事業にシフトしてると思います。一方東レは唯一繊維事業単体でも成長できてます。で、売上が1兆円あります。繊維事業単体です。例えば帝人の繊維事業3200億円で、旭化成はもう1700億円しかないんです。はい。なのでちゃんと事業として成長事業として成り立ってます。あと糸、生地、縫製、全て一貫して提供できる体制を持ってます。なので付加価値の高い製品提供できる。あと用途は衣類用と産業用分かれるんですが、エアバッグの生地なんかも東レが作ってます。で、このエアバッグ用の生地では世界ナンバーワンでシェアを持っていまして、今あの新興国で自動車の普及進んでます。ですので、あの自動車の普及に伴ってこの分野も非常に伸びてます。[音楽]
はい次が機能化製品セグメントと言いまして、これ何かと言いますと、樹脂、あとフィルム、電子情報材料、ハイテク関連の素材を扱ってる部門になります。で、今売上の41%を占めてます。でも利益の6割ここから上がってます。東レで最も伸びてる部門です。樹脂何かと言いますとプラスチックですね。はい。もう用途は本当に幅広いです。樹脂なしには暮らしていけない。これスーツケースでしたり、あと家電、炊飯器とか全部プラスチック使ってると思うんですけど。家電、皆さんのスマホのケースとかもそうですし、あと家の洗面台とかああいうのも全部樹脂なんです。プラスチックなんです。大理石調に見えるものなんかもあるんですけど、実は樹脂です。プラスチック。金属みたいに見える樹脂なんかもあったりとか。はい。結構家庭用品にも使われてますし、あと化粧品、ファンデーションの粉飛び。樹脂、プラスチック塗ってる細かいプラス。一番用途が利用が多いのが自動車なんですね。もう車は樹脂。バンパーとか外装もですし、内装ほとんど樹脂の。あの自動車向け製品も5割がこの樹脂事業と言われているほど重要事業。
次にフィルムですね。これもあのポリエステルを薄く伸ばしていくとフィルムになります。で、このルミラーというフィルムが世界シェアトップですね。でもこれもいろんなところに使われているんですが、このMLCCというのは以前村田で勉強されたと思いますがあのコンデンサーですね。積層セラミックコンデンサー。これの中に入っている部品で使われてるそうです。フィルムがちっちゃい中にさらにフィルムが入ってる。このフィルムで世界シェアが5割以上です。皆さんのスマホですとかパソコン、あと車にもコンデンサー使われてますので、東レのルミラーが入ってます。これはあれですね、あの電気を多分通したり通さなかったりという絶縁とか電気の流れを整えるためにフィルムを使ってコンデンサーをうまく作動させたりして。はい。その機能を担ってます。これはEVですとかリチウム電池、バッテリーですね。バッテリー用のフィルムです。でも使われています。ちょっと説明すると難しいんですけど、電池ってプラス極とマイナス極があります。その間
に仕切りのフィルムが入っているんですね。電気をちゃんと流れるように制御している板が入っているんですけれど、その仕切り板の役割をしているのがこのセパレーターフィルムというものです。なので、あのリチウムイオン電池にはほぼ必ずこれが入っています。小さいバッテリー、皆さん使われているようなバッテリーから電気自動車のバッテリーなんかにもこれ使われていて、東レは今2位なんですが、トップを目指しています。1位は旭化成、日本です。
あと、この電子情報材料事業。これは電子機器向けの、これも素材になります。有機ELディスプレイ、ディスプレイ用の素材、感光材みたいな素材に使われていたりしますし、あとこのフレキシブル回路基板というものがあります。これは画像をこう出力して写すための半導体を載せているフィルムなんですね。ものとしてはこれなんですね。こういう薄いフィルム状のものに画像を出力するためのこの半導体が乗っているんですが、それを載せている基板です。この名前の通り薄くて曲がるんですね。柔らかくて曲がるので、こういう最先端の小型のハイテク機器にはこういうもの必ず使われています。あとは例えば、このパソコンのこういう蝶番になっていますよね。こういうところに入っていたりするそうなんですね。そこでここの本体から出力された画像をこのモニターに写す。こういうところに分解すると入っている。配線もないのに、確かにそうですね。この画像が映るのはちょっと不思議、今言われたらですけど、このちゃんと画像が映るのはこういうフィルムが入っているからなので、もう最先端のハイテク機器は必ず東レの製品が使われているということです。量が多いんですよ。
一番重要なのがこの炭素繊維ですね。これまだ売上10%、利益も1%しかないです。まだ売上貢献していないんですが、これから時代を担う素材として非常に力を入れている部門になります。はい。東レがこの炭素繊維複合素材ではもう世界シェア5割です。この炭素繊維ですが、日本のメーカーが開発をリードしています。カーボンです。繊維とあと布、シート、織物を作っていますし、形にした製品なんかも。用途がこちらですね。一般用途とスポーツ用途。結構あの皆さんゴルフされる方、ゴルフのシャフトは炭素繊維。軽くて強い釣り竿。よくしなるテニスラケットもそうですね。あと自転車もアルミから炭素繊維に置き換えが進んでいます。特徴としては鉄より軽くて重さが1/4、強度が10倍、硬さも7倍、錆びない。無敵の素材ですね。新潟ではそれで氷が溶けないとか言っていますけど、温度を伝えないかなんかあるんですか?凍らないんですか?氷がね、ずっと溶けないんですよ、そのカーボンのやつに。新潟です。
これだけ理想の素材なんですが、ようやく需要用途が拡大してきて、需要増えてきているんですが、コストが高くて加工がしづらいんですね。加工がしづらいのでどうしてもコストが高くなってしまう。あとリサイクルが難しいといったデメリットがあるので、まだ爆発的な利用までは至っていません。なんですが、東レはまあそれを見越して地道に研究開発投資してきました。
あとはそうですね、この水の浸透膜なんかも東レは高いシェアを持っています。これで海水を淡水にする浸透膜というのを手がけてまして、中東なんか、あの今世界的に水不足になっている、水に困っているかと思いますが、その水を確保する手助けをするような製品も作っています。これも膜の技術から発生してできた事業です。ここもまだ小さいですが、これからの事業です。
あと実は薬なんかも作っていますね。バイオ技術とか持っていますので、薬の開発とかも少しずつ始めてきています。
参入障壁のお話だけちょっとさせていただきたいと思います。参入障壁何かと言いますと、お客さんとこう長年共同開発して商品、製品作ってきているということです。信頼関係が非常に厚いものを持っています。
まずはこのボーイング、アメリカのボーイング社との関係構築の事例なんですが、炭素繊維そもそも発明されたのは1879年、エジソンの頃に発見された素材です。その素材が60年代に大阪工業試験所の進藤博士という方が、さらに進化した炭素繊維を開発しました。歴代の東レの社長はこの炭素繊維というものが成長しうる事業として必ず実を結ぶだろうということで、60年代から研究開発していました。不況でも何があっても、もうこの研究だけは誰も止めようと言わなかったそうです。はい。
71年にこの東レの炭素繊維「トレカ」として発売しました。73年に量産開始しています。この本命は航空機向けと睨んでいました。なぜかと言いますと、当時航空機メーカーは第一次オイルショックを受けて、機体の軽量化とエネルギー効率化を目指していて、新しい素材を探していたということです。なんですが、新しい素材すぎてどのように使うのかという発想が誰もなくて、全然広まっていなかったですね。なんですが、まあ東レ自身はスポーツ用途、あと産業用途でこういう使い方ができますというものを示して、徐々に展開していきました。
88年にボーイングが次世代民間航空機の777の開発をしていまして、この炭素繊維を採用したいということで公募したんですね。目標スペックを公開して公表しました。この件について特定緊急課題に指定して、研究者、技術者を一挙に投入して短期間で製品開発をしました。90年にボーイングから企画の認定を受けて採用が決定しました。その後2004年、2006年、次の機種ですね、787型機の一時構造材としても長期契約を締結しました。これによって、あの機体重量の5割、半分が炭素繊維、約35トン製品が使われることになりました。これによって2割の機体の軽量化が実現されて、二酸化炭素の排出を削減することにつながっています。
東レがなぜボーイングと契約できたのかというところですが、もともと技術的な優位性はあったんですが、一番大きいのは長く辛い研究開発を完遂するための信頼感、お互いの信頼感だったと考えています。東レはボーイングに対して全部手の内を見せているんです。この手の内を見せるのは当然リスクなんですが、隠した状態で飛行機を世に出して、万が一トラブルがあった時に大変なことになります。ですので、最初からこうなるからこうしているんですという原理原則を明らかにして、相手に手の内を示すことで信頼を勝ち取っていったということです。ですので、試作品を作っては壊して、壊しては作るということをもう現場で繰り返して、炭素繊維に関するデータをどんどん積み上げていって、「使っても99.9%大丈夫です」というところまで追求したそうです。
さらに、あのボーイングから要請は受けてないんですが、もう独自に数万回に上る長期の耐久試験を行ったそうです。例えば1万メートル上空の航空機、室外温度マイナス55度とかになりますが、ここから5分以内に着陸した場合、温度差100度ぐらいになるかと思います。こういった負荷をかけた試験を何回も繰り返した、何万回も繰り返した。装置が故障するほど過酷な試験だったという、そのようにも念には念ということで突き詰めました。
あとタイムリーな対応ができるように、ボーイングのそばに研究開発センターを作ったりということをしても、あらゆることにおいてお客に対して妥協しない姿勢が認められ、信頼を勝ち取った結果、ボーイングから採用してもらったということです。ちなみにボーイングの競合のエアバスとも契約しています。やっぱりそれだけ技術力が高いんですね。
最後にもう一つの事例ですね。ユニクロですよね。東レとユニクロの取引が始まったのは99年です。この時は東レの素材を使ってフリースを作るというところにとどまっていました。2000年に入りまして、フリース旋風がありました。その後に独自の製品を作らないと、作るには研究開発力のあるパートナーが絶対必要だということで、柳井さんが東レの前田社長に会いに行きます。30分ほど話をして、両者が組むことが決まったそうです。
それ以降、ユニクロに原材料の供給を開始しました。2003年にヒートテックを発売しています。これが最大の挑戦だったと。非常に苦労してヒートテックを作ったんですが、その後も「もうちょっと柔らかい風合いのものを出してほしい」という要望がお客さんからあったので、さらに改良に改良を重ねて、2006年にヒートテックの今の形の原型が固まりました。今4種類の素材を混ぜ合わせてヒートテックを作っています。ヒートテックは「魔法発熱保温インナー」という今までなかった市場を生み出すことになりました。それ以降ユニクロは協力をより強固にするために戦略的パートナーシップの構築に合意して、「東レとちゃんとパートナーとしてやっていきましょう」ということで、5年ごとに計画を見直して協力関係を強化しています。結果、2020年までにユニクロとの累計の取引が1兆円レベルになりました。
当時の東レとしては、流行り廃りの激しいアパレル企業1社だけと組むのはとてもリスクが高いので、通常であれば断っていたそうです。なんですが、ユニクロは長期で発注、「これだけの量を発注します」というコミットをしてくれたので、決断できたと振り返っています。パートナーシップを通じて、立場が違う素材の会社とアパレルの会社なんですが、お互い苦労や理解を通じて理解が深まることで、お互いこう尊敬の念が生まれて、「お客様に良い商品を作るために頑張りましょう」と共通目標に向かって社員一人一人が真剣に向き合えるようになっていたそうです。このような協力的な信頼関係があってこそ、こういう大きな事業を作っていけたというのが、まあ東レの強みとなっています。
ちょっと今日は時間があまりないので、参入障壁をご紹介できたところで、渡辺さんね。いや、次回に。僕も東レだらけや。渡辺さんね、これもまた聞いたことない会社の名前でございます。はい、よろしくお願いします。これが何回か渡辺さんと言っていたブラジルの会社ですよ。よろしくお願いします。
前の2社と違って分かりやすい会社です。いい会社っていうふうに皆さんにも思っていただきたいなと思ってお話しします。まずWEGっていう会社なんですけれども、パーパス、目的、存在価値を掲げていまして、「より効率的で持続可能な世界の実現に貢献する技術やソリューションを開発する会社」で、「目標の達成のためにはイノベーションとチームワークへの継続的な投資が必須」というようなことを掲げている会社です。非常にこう熱いパッション。はい、今切れてしまいまして、突然送電線の会社の話をしている時だったのに、送電が切れてしまって、今繋ぎ直しております。WEGっていう会社、ブラジルの会社でございます。この話今しております。この2009年から投資をしているわけですから、13年、13年前から投資を始めて、今だいたい新興国ファンドで4%ぐらいの投資割合だそうでございます。ブラジルの会社でございまして、ブラジルの会社なんですけれども、もう海外売上は半分以上ということでもう国際的な会社でございます。
あのモーターの会社ですから、日本で言うと日本電産みたいな会社でございます。失礼いたしました。戻ってまいりました。よろしいですか?
4つの事業を手がけている会社です。まあただ、あのモーターの会社なんですけれども、モーターだけを売っているという事業はもう10%になっていて、産業機器、発電、送電、配電と、総合的な機器の販売、製造、サービスを手がけている会社になります。後ほどこの会社の強いところというところでご紹介しますが、垂直統合型で発電するところから運んで使うところまでを手がけている会社になります。従業員39,000人おりまして、この規模ですと日本だとALSOK、大日本印刷、ブラザー、あと連結ではなく単独だと三菱電機、日立製作所なんかも3万人、4万人弱、3万5千人以上の従業員を抱えているような会社です。時価総額は約4兆円ほどあるので、4兆円というと日本電産と同じぐらいであったり、日本郵船といった会社と同じような時価総額を持っている会社です。
15カ国に工場があって、120カ国に
創業者のボイドさんなんですけれども、10代、全員10代から働いているんですけれども、10代から修理工場で働いていて、18歳の時に兵役になって優秀だったので、兵役期間中に連邦工科大学で電子工学を勉強しました。で、電子工学を勉強して兵役が終わった後にも、自分で車の修理工場を始めるということで、その中で自分でモーターを開発してWEGを創業しようというきっかけを得た人です。
あの、56歳の時、1988年には経営の第一線から退いていて、工場での教育係なんかをずっとやっていて、2008年には専門学校を設立して、そこ専門学校であったり工場でも後輩の教育をずっとやっていたということです。残念ながらもう2016年に亡くなっているんですけれども、亡くなる直前までも工場にも学校にも通って指導を務めていたというような人です。とにかくこう技術開発現場に行ってどんな問題があるのかというようなことを解いて改善をやっていたような人です。
で、このエゴンさん、この人は13歳から役場で働き始めて、その後銀行で14年間勤めて、その後車の部品企業に転職して総務であったり経理をやっていた人です。その車の部品企業に転職した時に、8人だった会社を150人に増やせたと、非常に経営手腕のある人で、どの段階でこのボイドさんと出会ったか分からないですけど、2人で新しい会社を始めようということで、その50人まで増やした会社を辞めて、2人で創業しようと言った人です。
で、初代社長としてはこのエゴンさんが務めて、この人も57歳で引退して息子にバトンタッチをしていて、現在そのエゴンさんの息子さんは会長、現在は3人目、3代、3世代目が経営している会社です。
で、最後のこのG. Wernerさん、ジェラルド・ワーニングハウスさんは、この人も14歳から修理工場で働いていて、生産現場の責任者なんかをずっとやっていたんですけれども、非常にこの人もボイドさん同様、人を育てたりとか地域貢献なんかがすごい熱心な人で、州議会議員、連邦議会議員にもなったという人です。この方ももう残念ながら、全員残念ながらもう2015年には亡くなってしまっているんですけれども、そういった熱い3人が作った会社です。
今の社長は生え抜き、WEG生え抜きの人が今CEOを務めています。
この特異な強さ、この過去10年年率20%で成長してきた強さっていうのは、企業文化であり垂直統合型ビジネスモデルというところが主にあるんですけれども、企業文化としては、そのこのボイドさんが教育熱心だったということなんですけれども、創業してすぐに地域にそういった専門学校がなかったので、社内に学校を作ってエンジニア技術者を育てるというようなことを始めからやっていたことです。
あとはこの方も、ジェラルドさんも非常に人に対して教えたいとか良くしたいっていうような気持ちも高くて、社員のモチベーションどうやったら高まるかなっていうことで、社内で営業コンテストをやったりですとか、創業からまあ色々な施策、社員をどう育てるかっていうような企業文化が形成されていたということです。
あとこの垂直統合型ビジネスモデルっていうのが、あまりちょっとピンと来ないかもしれないんですけど、これはブラジルなので採掘が一番分かりやすいかなと思ったんですけれども、この現場からこう石を掘り出してベルトに乗せて、このベルトコンベアを回すモーターがまず使われています。で、採掘したものを洗浄したりするような水を汲み上げるポンプでもWEGのモーターが使われています。で、そのものを仕分けるためにドラムみたいな中に石なんかを入れて選別する、回しているものもWEGのモーターです。モーターはもちろん全部WEGなんですけれども、それだけではなくて、この配電であったり変電も全部WEGがやっていて、で、こうモーター熱くなるので水冷、水をかけて冷ます、その水を汲んで回すポンプだったりもWEGが作っていて、そこで出る蒸気を使って発電をしていたりですとか、あとまあこういったクレーンなんかがこうレールに乗って動いているんですけども、そのレールに乗って動く時の足についているモーターもWEG。とにかくWEGと契約すると全部パッケージじゃないですけれども、あらゆるものをセットで売れるということで、一度WEGと契約してしまうと抜け出せないし、抜け出すのは非常に難しい。
あと、ポリシーとしてお客さんに合わせたカスタマイズをするというのをポリシーとしてやっているので、彼らはお客様のニーズを汲み取ったものを納めて、ずっと使ってもらうというようなことで、信頼を築くようなビジネスモデルになっています。
あと株主構成って、これあの強みでもあり弱みにもなりうるんですけれども、まだこの3人の家族が6割の株式を持っているということで、非常に安定した株主と長期的経営方針を持っているというのが強みです。
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参入障壁とこのまあ特異な強さというのも似通ったところなんですけれども、1社で幅広い顧客ニーズに応えられる商品ラインナップとサービスということで、もうWEGを使い始めたらもうやめられないですし、彼ら自身がしっかりと商品サービスを提供していくので、新しいお客さん、新しい工場を作ろうとなると、またWEGにお願いするというような好循環があります。
これは営業収益のチャートになっていますが、ブラジルで作ってブラジルで売っているものも増えてますし、ブラジルで作って輸出しているものも増えてますし、海外で作って海外で売っているものもしっかり増えているというような実績があります。
で、成長性イメージしやすいかと思うんですけれども、よりエネルギー使用の効率化、再生可能エネルギーの普及、産業界の業務効率化というところで、今までのお客様にもより消費電力の低いものを販売するですとか、新しいものを作るときにもより消費電力が低い。使うところだけで低いんじゃなくて、配電であったり変電であったり、あと発電であったり、あらゆる効率化を1社で図っていけるというところがトレンドとして成長の原動力になっています。
まだこのエネルギー、再生可能エネルギーというのは売上の中では13%と低いんですけれども、2022年は2021年比で4割成長と、非常に急成長をしています。
時間が過ぎてしまっているのであれですけど、2009年から投資し始めて株価がだいたい100ぐらいのものが1200ちょっとまで伸びているということで、非常に株価は大きく伸びて、めっちゃいいです。テンバガー、すごいです、あの会社です。
ライバル、国外のライバルはいるんですけど、国内にはもうライバルほとんどいない。あの、そうですね、ブラジルにもその法律自体はあると思うんですけれども、あとそのモーターだけを作っているとか、これを作っている、レールを作っているっていう会社はあるんですけども、全部やっているって会社がないんで強いっていうことです。
なので景気が悪い時でも20%とか利益成長しているので、なんでかなと思ったら、もうやっぱり丸ごと取ってくる力があるので、新しく工場を作るとか、あと見えている利益もやっぱり結構硬いということで、長期契約でお客様から長期契約、長期契約を結んで安定した収益も得ているっていうことですね。なので高い利益。そう、パックで売っているので利益率も高くて、キャッシュも多いのでしっかり投資もできて技術的優位性も高まるというような好循環を持っています。
ESGの取り組みも非常に先進的で、新興国企業の中ではトップクラスだという風に考えています。
でもちろんあの完璧な会社はないので色々な課題があるんですけれども、常にこの改善が図られているということも評価しているということで、これまで二酸化炭素の排出量、これだけ減らしましたとかっていう報告があったんですけれども、これだけ減らしますっていう目標がなかったっていうことなんですが、去年ずっとエンゲージメントを続けてきた結果として、2030年までにこれだけ減らしますよとか、あと2050年までにこれだけ減らしますというような目標もついに発表されたということで、エンゲージメントしていたメンバーは非常に成果があった、喜ばしいコミュニケーション向上だったということを言っていて、会社としてやっぱり自然エネルギーの普及をやってますし、電力消費を抑えるような活動もやっているということでEに貢献してますし、社員教育に積極的で地域でも学校を作って貢献していたりですとか、あとマネジメント層に長期インセンティブを付与ってありますけれども、マネジメント層には株式の10年のオプションみたいなものを与えて、短期的な目標に走らないような企業文化であったり制度を取り入れています。
あとは創業者による64%の株式保有ということで、これは良い点でもあり、もしこの3人が仲違いなんかしたりしたら大変だということで、欠点にもつながるとは考えています。
これまでは男性だけ、創業者だけっていう取締役会だったんですけれども、独立取締役が2名入ったりですとか、あと女性が1名入ったりだとかということで改善は図られているので、これはこの問題と、あと目標、環境問題に対しても目標設定を置くというようなことを促すエンゲージメントをしているということです。
すいません、8分過ぎてしまったんで。こんなにいい会社は世界株には入ってないんですか?
世界株、世界株チームとしては今から買うには高いという判断かと思います。エマージングチームも積極的に買うわけじゃなくて、こう、この、こう言って下がった時には買うけれども、上がってたら減らしていくっていう。はい、以上になります。
はい、渡辺さん、今日もありがとうございました。
ありがとうございました。
さあ皆さん、いかがでしたでしょうか。はい、今日足りなかったところ、できなかったところを31日でございます。皆さん、31日にまたお届けします。さあ今月31日はなんと産地直送、鳥取県からお送りいたします。さあ鳥取の皆さん、お楽しみにお待ちください。それでは31日、また皆さんお会いしましょう。それでは本日はさようなら。ありがとうございました。