セミナー文字起こしライブラリ

ドル建保険から変額保険へ

それでは、今、保険会社がドル建て保険を売りたい理由は何なのか、ということなんですね。お客様に利益があるからドル建て保険ではないんです。保険会社がドル建て保険を売りたい理由はこれです。

まず、予定利率と標準利率、この違いは皆さんお分かりだと思います。さあ、予定利率って誰が決めるんですか?各保険会社、個社ごとに予定利率というのを決めるわけですよ。例えば、「うちの会社は予定利率は終身保険は1.25%です」とか、「うちの保険会社は1.5%です」とか言って、これ各社ごとに決めていくわけですね。

標準利率ってのはお役所が決めるわけです。金融庁というお役所が「標準利率はこれですよ」という風に認めるわけですが、まあこれもですね、いい加減に決めるわけではなくて、ちゃんとルールがあります。10年物の国債の平均利回りを撮りまして、過去3年間、5年、どちらかの平均利回りの低い方を標準利率とする、というこういうルールになっているわけです。

さあ、2017年4月にこの標準利率に改定がありました。今までは標準利率が2017年3月までは1.0%だったんですね。はい、金利って急にドーンと上がったりドーンと下がったりしても、平均で撮るとですね、そんなに急には変わりません。金融庁というお役所のルールで、これが0.5%以上、市中金利が変わると改定しないといけないというルールになっているんです。そして改定の時期は毎年4月の1日という風になっています。ただし、一時払いに関しては年4回の改定のルールがありますので、一時払いの終身保険だけ先に売り止めになったっていうのは、その4回のところに引っかかったからなんですが、平準払い(月払い、年払い)は毎年4月1日に改定ということになっています。

さあ、この時、2017年の4月までにですね、市中金利が大きく動きまして、この平均利回りが0.5%以上動いたということで、金融庁はこれを改定しないといけないということで動いたわけです。つまり、標準利率が変わる時っていうのは、最低でも0.5%以上動くということですよね。そして、0.5%を超えて動くのは0.25%刻みで動くということになっています。0.5の次は0.75、もしくは0.25ということになるわけです。

さあ、ゼロ金利に突っ込んでいったものですから、0.5%で止まらなくなったんですね。1.0%の標準利率が0.5%で止まらなくて、0.25%まで下がるということになりました。つまり2017年です。2017年の4月1日以降は、よって標準利率は0.25%になったということです。それまでは1.0%だったんですよ。

さあ、それでは予定利率、例えばうちの保険会社予定利率が1.25%だということになっていると、この標準利率と予定利率の差0.25%を、予定利率が標準利率を上回っているということになっておりますですね。そうすると、この上回った部分の0.25%の部分を、保険会社は自分とこの利益を削って準備金として積み立てないといけない、っていうこういうルールになっているわけですね。ですので、この標準利率と予定利率の差が広がれば広がるほど、保険会社は自分とこの利益を捨てないといけないということになるわけですから、これが広がると困るわけでございますよね。

まあ、これが0.25%ぐらいしか上回っていなかったという現場だったんですが、これが2017年4月に0.25%に下がったということは、予定利率を1.25%のまま放置しておくと、この差が広がってしまうので、保険会社潰れてしまうじゃないか、こういうことになってしまうわけです。ですから、この予定利率を改定しないといけないよ、ということになったわけですね。ですので、2017年の4月以降は、円建ての保険の予定利率は一気に下がったわけです。ですから、だいたいどこの保険会社でも今0.25%から0.5、もしくは0.6という保険会社もありますけれども、そもそも1.0と1.25で0.25しか開いてなかったわけですから、予定利率、標準利率が0.25に下がったということは、プラス上乗せしても0.25ぐらいだから、0.5とか、まあちょっと載せて0.6なんていうことになったわけでございます。

さあ、ところがですね、本来この差額を自分とこの利益を削ってはき出せと言われるんですが、ドル建て、外貨建て保険については、この差額を捨てないでいいですよ、吐き出さないでいいですよ、とこういうルールになっていたわけなんです。ですから、標準利率が下がったとしても、この差額を捨てないでいいわけですから、保険会社にしてすればですね、ここは損しないわけですよ。これが保険会社がドル建て保険を売りたい理由なんです。お客様にとって得なわけじゃない。ドル建て保険を売らないと、円建て保険では利益が出ないからなんですね。

そもそも予定利率0.5%の終身保険なんか、理論的に成り立たないですよ。すぐに保険金が保険料を上回ってしまわないか。こんなもん誰が保険入るね、ということになったわけでして、終身保険は誰も入らなくなった。事実上、終身保険がなくなったと言われたのはそういうことでございます。ところが、ドル建て保険にはこの仕組みが適用されませんので、全保険会社は「終身保険はドル建て保険でないとダメだ」という理論に展開していくということになったわけです。ですから、世の中、巷では「終身はドルしかダメなんだよ」と言われているのはそういうことだったんですね。2017年の4月以降、終身保険はドル建て保険に取って代わったということになっています。

そうすると、保険会社ですね、自分とこの利益を上げたいためだけにこのドル建て保険を売るわけですから、お客さんをうまく丸め込まないといけないわけです。ドル建て保険が売れるっていうことにしようとするとですね、ドル高にならないといけないんです。未来にこのドルの相場が上がらないといけないわけですよ。ドル高円安にならないといけないんですね。そうでないと都合が悪いわけなんです。ドル安になっていく、円高になっていくということであれば、保険金が減っていくということになりますから、売れないわけですよね。ですから、なんとか「将来ドルは上がるんだ、ドル高円安になるんだ」ということをまやかしでお客さんに言わないといけなくなるということなんです。世の中で「将来ドル高になる」って言ってるの、保険会社だけです。ですね。

さあ、為替は経済理論では動きません。保険会社の販売の方は「将来ドル高になりますよ」なんて言ってますけれども、実際にはならないですね。為替相場というのは力関係で動くわけで、経済理論で動かないわけですよ。だから、株式投資、株の価格っていうのは、これは経済的な議論で動くんですけれども、為替はそれで動かないわけですから、経済評論家が毎回外れるっていうのはそういうことなんですよね。

あの、ちょっと話は変わりますけど、昔、野村総研でありましたね。あそこはすごかったんですよ。絶対に当たるんですね、為替相場。なぜなら、昔、リチャード・クーさんというですね、ちょっとややこしい外国人とですね、それから植草さんというですね、アナリストかエコノミストか分からないような人がですね、お二人立てたわけですね。スターのエコノミストを立てたわけなんです。そして、リチャード・クーは「円高になる」、そして植草さんは「円安になる」と。これね、二人に違うことを言わせるんですよ。二人トップスターを作って別のことを言わせると、どちらかが必ず当たるんです。なので、毎回野村総研は当たると言われたのはそういうことであって、別に野村総研が当たったんじゃなくですね、二人分けてるだけじゃないかと、そういうことだったんですね。

さあ、為替相場っていうのは、経済理論で動かなくって、為替相場は力関係で動くということなんですね。ではこちらをご覧ください。これ円ドル相場です。気象衛星ひまわりから見た円とドルの相場を見てみました。どこから見るねん、そんなところから見えへんで、いいですよ。あの、面白くなかったらそれはそれでいいんですけど、後々思い出してもらいますよ。

元々、円ドル相場は固定相場でした。360円だったんですね。なんで1ドル360円なの?1ドル360円、円は360度やから360円でした、というのは真っ赤な嘘だそうでございまして、これはアメリカと日本の力関係でですね、日本は戦争に負けた。よそしたらまあアメリカの属国みたいになったわけですけれども、アメリカは日本を復興させたいわけですね。復興させるために、さあ、国を豊かにするためにはどうすればいいんだ、ということなんです。その国の通貨を安くすればいいわけですよ。

さあ、そもそも国が豊かになるっていうのはどういうことかというと、貿易、輸出で儲けるんです。例えば、皆様が子供さんがいらっしゃったとしましょう。子供が就職する年になったっていうことだと、自分が商売人だったら自分の会社で働かせると、自分の会社、つまり自分の財布から子供に給料を上げることになりますので、自分の家の中のお金が増えたわけではないんですよ。お父さんのお金が子供に移ってるだけで、家の中のお金は増えてないですよね。ところが、子供は就職する時になったら、「お父さんの会社じゃなくてよそに勤めに行ってこい。よそに勤めに行ってよその会社から給料をもらってきたら家のお金は増えるじゃないか」ということで、最初「修行に行け、他所で給料もらってこい」ってのはそういうことですよね。つまり、家計が豊かになるっていうのは、自分の家の中でお金を回すわけではなくて、よそからお金を引っ張ってくる方すれば家計は豊かになっていくわけです。

国も同じでございます。同じ国の中でぐるぐるお金回したってお金の量は変わりません。外貨を引っ張ってくる、つまり外国のお金を自分とこに入れてくるから国が豊かになるんです。だから中国豊かになってますよ。世界の工場と言われて全部輸出ですよ。その国のお金が全部中国に入ってきてるじゃないか。だから中国が豊かになっている。そういうことでございます。ですので、国が豊かになるということは、輸出をして、そしてよその国のお金を自分とこの国に持ってくる。その時に輸出をして儲かるのは、自国通貨が安い方が儲かるわけなんですよね。だからトヨタ自動車の株の値段見てください。円安になったら上がりますよ。円安になったら輸出をするトヨタ自動車の利益が上がるから株価は上がると、そういうことになるわけですよね。だからだいたい日本は輸出をする、輸出産業が多いわけですから、為替相場で円がドルに対して安くなれば、円安になれば株価が上がる。円高になったら株価が下がる、というのはそういうことになっているわけですね。

ということは、どこの国のリーダーも自分とこの通貨を安くしたいわけですよ。当然、日本は円安にしたいですよね。アメリカの大統領はドル安にしたいです。その方が儲かるからです。中国の首相も国家元首もですね、元安にしたいわけですよ。メキシコもペソ安にしたい。みんなそうやって自国通貨を安くしたいっていうのは同じなんです。そうすれば国の力ですから、力関係で決まるんですね。

さあ、日本が円安になって行った時、1985年なんて「黄金の国ジパング」って言われてたんですよ。当時、総理大臣は中曽根総理大臣。アメリカの大統領はロナルド・レーガン大統領。レーガン大統領ですね、「ロン・ヤス」って、もうすごい仲良しで言ってたんです。実際はあなたにいじめられていただけちゃうんか、と思うんですけれども、あの頃はですね、もう日本はものすごい景気良かった。「日本以上に良い国どこにあるんや、黄金の国ジパング、ジャパン・アズ・ナンバーワン」なんて言われてたんです。その頃アメリカはさ、逆でした。「双子の赤字」って言って、貿易赤字と財政赤字を抱えて、もうボロボロの国だったんですね。当時1ドル250円ぐらいでしたね。

さあ、そこで、ロナルド・レーガン大統領は世界各国の偉いさんを全部アメリカのニューヨークに集めて、「ちょっとみんな偉いさんニューヨークに集まって。ニューヨークにプラザホテルっていう老舗のホテルがあるんやわ。そのニューヨークのプラザホテルにみんな集まってーなー」って言って集めたわけですね。そして「ちょっとみんな、どうもこいつ日本っていう国やねんけど、めっちゃ円安やで。1ドル250円ね。こいつボロ勝ちやで。一人でボロ儲けしとるで。こんなんみんな許してたらあかんのちゃうの?あかんのちゃうの?って言うてるで。ロン・ヤス、どうすんねん。はい、みんなで円高にするって決めたで。これでな、こうなったわけです。」これがプラザホテルで開かれたプラザ合意というやつだったんですね。このプラザ合意によって、力関係で一気に円高ドル安に持っていかれたわけです。

このように、いくらですね、経済状況、経済理論で円高ドル安になるとしてもですね、無理やりこうやって引っ張っていかれるわけですよ。力関係で円高にされてしまう。もうこれが歴史からも見て取れるわけでございますね。今後、日本の人口が減っていく、景気が悪くなっていく、そんなこと関係ないです。「だから円安になります」そうじゃないですよ。景気が悪かったら国の力が弱かったら、その通貨は安くなる、というのは全く逆です。それが証拠にですね、一番の円高になった時、歴史上一番の円高、72円ぐらいでしたかね。歴史上一番円高になった時っていつでした?日本の国が東日本大震災で発電所爆発して電気作れないってなった時ですよ。日本の国はもうこれで終わりって言われたあの時が一番の円高、通貨が高かった時だったんですね。そして「黄金の国ジパング」って言われた日本の国の力がものすごい強かった時、1ドル250円、つまり円安だったわけです。国の力が強ければ強いほど、その国の通貨は安くなっているというのが現状だ。つまり、力関係で自国通貨を安くされるからだ、ということなんです。

当時、もう戦後ですね、固定相場で360円にしたってのは、これアメリカが主導でやってるわけですよ。当時日本は何の発言権もありませんので、アメリカ主導で360円にしておいて、円ドル相場を円を安くしておいて、日本の国に儲けさせよう、日本の国は復興させようという理由で、わざわざ思いっきり円安ドル高にしていたわけです。でもだんだん「なあ、もう日本もなんか力強うなってきたやんけ」と思ったら、急に気付いたら「なんや、トヨタ自動車の車ばっかりになってるぞ、アメリカ。ソニーのテレビばっかりになってるじゃないか。日本がアメリカひっくり返したじゃないか」なんていうことになって、1985年、皆さんテレビで見たの覚えてませんかね。トヨタの車の上に乗ってハンマーでトヨタの車叩き潰してる、それからハンマーでソニーのテレビ割ってるなんていうニュースをよく見たのはそういうことです。日本がもうアメリカを勝ってしまったということだったんですね。そっから一気に「もうそんな日本のためにわざわざ円安にしてあげる必要ないんじゃないか。そんだけ日本が強うなってんやったら、もう円高にしてくれへんか」ということでプラザ合意なんかも起こったんだと思います。ですので、今もうわざわざですね、円安にする必要がなくなったということなんでしょうね。

このように円の相場、円ドル相場というのは、円がどんどん高くなって、ドルが安くなっていってるということなんですね。さあ、「物価が上がればドルの値段上がる。ほとんど日本は輸入に頼ってるんで、物価が上がっていくということはドルが高くなるんですよ。」それは真っ赤な嘘だということがこのデータからわかります。昭和40年から10年ごとに物価の上昇率、東京都の小売物価指数の推移と為替レートを比較してみました。昭和46年、固定相場で円ドル相場360円でした。さあ、こっちに行くこと20年ごとに年が立っていくんですけれども、ご覧ください。どんどんどんどんドル相場、円高になっていってますよ。だからとりあえずなと言っています。物価は上がっていってるのにドルは安くなっている。「物価が上がればドルが上がる」っていうのは全くの嘘でした。そんなデータはどこにもありませんでした。物価が上がるごとにドルの値段は下がっていた、ドル安になっていったというデータはありますけれども、物価上昇にドルがついていったというデータはどこにもありません。物価上昇にドルが強いって言ってる方、全くの嘘つきということになっているわけなんですね。

さあ、このように歴史的に見ても理論的に見ても、ドルは下がっていく、円高ドル安になっていくということが見て取れるわけでございます。これでもまだドルが上がっていくという方がいたら、ここへ出てこいって言いたいわけですね。ちなみにソニー生命という保険会社、今でもドル建て保険を売ってますから、「ドルはどんどん高くなっていく、ドル高円安になりますよ」っていうソニー生命の方を言ってますけど、ソニーグループとなっています。ソニーグループ、1円円高になると、さあ皆さん、ソニーって輸出をする会社ですよね。円高になると得をしますか、損をしますか。損をするはずですよね。輸出するということは。ところがなんと、ソニーグループ、1円円高になると35億円利益が上がるっていうんですよ。なんでや?逆輸入してるからですよね。つまりソニーグループは、今後ドル高円安になるんじゃなくって、反対に円高ドル安になるっていうことが分かってるから、わざわざそういう仕組みを作り上げたわけですよ。本当にソニーグループがドル高になると思ってるんだったら、そんな馬鹿なことをやるわけないでしょ。1円高になったら儲けもなくなって、そんなことするわけないじゃないですか。ドル高にはならない、円高になっていくんだということをソニーグループはしっかりと分かっている。

分かっているからなんですね。ソニーグループだけじゃないです。日本企業のほとんどの企業は、今はもう為替相場関係なく利益はそれに左右されなくなってきたよと言われているのはそうです。日本企業は皆、円高ドル安になっていくということを知っているから、それに対応する仕組みをつくっていっているということなんですね。

もうびっくりしますよ。同じソニーの中で、ソニーのトップは「ドル安になる」なんて言うんです。ソニー生命の人だけど。だから、なんで言ってもう整合性なさすぎ。ソニー生命だけ別会社って言いたいわけでございますよね。はい。そのように日本の企業は努力をして、円高ドル安これに対応できるようになっていったということです。

そしてもう一つ、「ドル建て保険は保険料が安い」っていう方がいます。もうその嘘やめてほしいですね。嘘八百もいいところでございます。「ドル建て保険は保険料が安い」。ちょっと待って。こういうことですよね。「円建て終身に比べてドル建て終身は保険料が安いですよ」って言うんですよ。ちょっと待ってな。1000万円の保険金に対して保険料1万円ね、っていうのと、ドル建て終身。今1ドル100円やから100ドルで月々の掛け金。今1ドル100円やから1万円ね。で、保険金は1000万円やったら今10万ドルね、って言うんですけど、これ毎月保険料変わりますからね。ねえ。保険料が毎月変わって、保険金も毎月変わるんですよ。ということは、保険金が実際に受け取るとき、いくらになっているか分からないですよね。で、保険料もいくら払うか分からないんですよ。それを比較できるっていうのはおかしくないですか?これは比較対象にならないわけですよ。

なー、こう言うんですよ、保険屋さんは。「いや、円ドル相場が今と同じままいけばね」って言った瞬間、動いたで。今、今動いたよ。ほら、ドル円ドル相場動いたね。いや、同じだったら、そんなこと言うたらあかん。今その瞬間動いたじゃないか、ということですので。「円ドル相場が変わらなかったら変わるんです。今変わりましたよ」と言いたいわけですね。

さあ、保険料と保険金が確定していない中で、それを高い安いで比べることはできないわけですね。つまり、ドル建て保険が高いか安いかは、死んでみないと分からないと、こういうことなんですね。実際に保険金を受け取る時になって、その保険金がいくらだったんだ?払った保険料、結局いくら払ったんだ?円ドル相場によって払う保険料がずれていってたので、いくら払うのか、いくら受け取るのかが分からないので、死んでみてはじめて、円建てとドル建て、どっちが高かったか、どっちが安かったかということが分かるわけです。

じゃあ、長く持てばですね、ドルは上がっていく。いや、そんなことないですよ。例えば僕が母親のですね、終身保険にドル建てで入っていたとしましょうか。ドル建て終身保険に入っていたとしましょう。母親のお葬式代というつもりで入っていたとしますね。1980年、1ドル210円ですよ。1ドル250円だっていう相場で、母親の保険金300万あればいいわーと思って入っていた。そうすると、今1ドル100円ちょっとですからね。半額以下になってるんですよ。今お母さんに死亡っていうことがあったら、300万円だと思っていた保険金は100万円しか入ってこないんですよ。

いやいや、「ドル建てで確定してますよ」。すいません。まあ、うちのお母ちゃん、わざわざアメリカまで持っていってお葬式するんじゃないんで、日本でしますからね。で、お葬式屋さんに、「あの、すいません。僕は保険金をドルで受け取ってしまいましたから、お葬式代ドルで払っていいですか?」。「ああ、お葬式代?それは、お葬式代は円で払ってもらうんだ」ってことや。「保険金がドルですから、ドルで払っていいですか?」「円じゃないと困るから、縁がなかったと思って諦めてください」って、うまいこと言わんでない?今。今の分かりました?「縁がなかった」と。「縁がなかった」か。勝手なこと言うな。いいです。あとゆっくり考えて、夜思い出して笑ってください。いいです、いいです。「縁がなかったと思って諦めろ」って言ってる場合かっちゅう話なんでございますよ。

ですので、保険っていうのは、分からない未来を確定させたいから保険に入るのに、払うお金も確定しない、受け取るお金も確定しない。未来が確定しないもの、保険って言えるか?それ、あくまでも博打じゃないか。として、ありえないわけでございますね。

さあ、それではここで、保険の仕組みをおさらいしておきたいと思います。じゃあ、終身保険の保険料ってどうやって出来ているんでしょうね。例えば1000万円の終身保険に35歳の人が入ったとしましょう。で、1000万円の保険金を受け取るのが終身ということは、終身でいつまで続くか分からない。まあ、保険のこの数字を入れていくのにですね、いつか分からないとこの不確定要素ってのは入っちゃいけないわけですよ。必ず足し算、引き算、掛け算、割り算、この4つの式で決まるわけですから、後ろが決まらないといけない、ということで、終身保険は105歳で満期になる準養老保険という、そういう計算をするわけです。

35歳の人が1000万円の終身保険に入るということは、105歳満期の終身保険に入る。つまり、105歳になるときに1000万円にお金がなるんだ、ということを積み立てていくわけなんですね。70年間で1000万積み立てるわけですから、月々いくらになります?1000万割る70。1000万割る70ですから、こういう計算ですね。1000万円を70年間で貯めるんやから、1000万円を70年間で貯めるということになると、1000万割る70。それを毎月12分の1ずつすると、11,905円やで。11,905円を毎月70年間積み立てたら、70年後105歳になったある日、1000万になる、ということで、こういうふうに保険料というのは積み立てていくわけなんですが。

いやいや、保険会社って、他に預かったお金運用するじゃないか。運用したお金、それは保険会社が利益になるわけだから、もともともらうお客さんから受け取るお金から差し引いていいじゃないか、ということになるわけですね。例えば予定利率が2%だということになると、2%で預かったお金運用できるわけだから、それを70年間運用できるわけですから、1000万円を70年後に積み立てようと思えば、2%で割り引いていいわけですから、月々の掛け金は5497円になると、こういうことでございますよね。つまり、予定利率が割引率だと言われているのはそういうことでございます。この予定利率が高いと言えば高いほど、保険料は安くなると、そういうことです。

これが保険料。それに、保険会社は経費の設定、皆さんに払う手数料のような経費、そして保険会社はしっかり儲けをとって、これを上乗せした分が保険料ということになっている。これが保険料のできている仕組みでございますよ。